◆ドバイ・シーマクラシック・G1(3月30日、ドバイ・メイダン競馬場・芝2410メートル)国内最終追い切り=3月19日、栗東トレセン
昨年の3冠牝馬のリバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎、父ドゥラメンテ)は坂路を単走で追われ、気合をつけた程度で52秒0―11秒7。騎乗した片山助手は「良かったですね。(実質的な)最終追い切りをこっちでやって行きたかった。予定通りきています」と仕上がりに満足げな表情を見せる。
全体時計、ラスト1ハロンともに自己ベストをマーク。同助手は「きょうは53秒を目指して、馬が気持ち良く走って、ストライドだけ伸ばせるようにというテーマでした。パワーがあるので、なんぼでも進んでいきますね。やっぱりトップスピードに入れた時の弾け方、(体の)沈み方、加速などさすがだなと」と感嘆する。
検疫厩舎の環境にもすぐに慣れたといい、同助手は「1日たてばケロッとしていました。環境の変化にも、想定以上に適応してくれました。もともと学習能力が高い馬ですが、少し大人になりました。2歳から徐々に成長を促すようにやってきて、今でも成長し続けているところが見えます」と目を細めていた。
前走のジャパンCはイクイノックスに続く2着。同助手は「4角まで理想通りでしたが、相手が怪物でした。いい背中を見て、いい経験になったと思います」と振り返った。2024年初戦に向け、21日に関西国際空港から出国する。