◆第54回高松宮記念・G1(3月24日、中京・芝1200メートル、重)
2024年春のJRA・G1シーズン開幕戦は、18頭で争われ、坂井瑠星騎手が騎乗した単勝6番人気のマッドクール(牡5歳、栗東・池添学厩舎、父ダークエンジェル)が直線インを突くと、ナムラクレアの追撃を頭差しのいで勝利。昨年のスプリンターズSは2着だった。前走の香港スプリント8着から巻き返し、3度目の挑戦でG1初制覇を果たした。父ダークエンジェルの産駒はJRA・G1初勝利。馬主のサンデーレーシングは、史上初めてとなる障害2レースを含むJRA・G1全26レースの完全制覇となった。勝ち時計は1分8秒9。
頭差の2着に2番人気のナムラクレア(浜中俊騎手)、3着はビクターザウィナー(カーチュン・リョン騎手)が入った。1番人気のルガル(西村淳也騎手)は10着だった。
岩田康誠騎手(ロータスランド=5着)「出来はすごく良かったです。うまく、内に潜り込めたけど…。この馬場をこなしてくれて、よく走ってくれた」
クリストフ・ルメール騎手(トウシンマカオ=6着)「すごくいい競馬をしてくれた。残念だったけど、この緩い馬場ではいつもの走りができなかった」
吉田隼人騎手(ビッグシーザー=7着)「最内枠でしたし、勝ち馬の後ろでイメージ通りでした。結果的には一番いい枠でした。強いメンバーを相手に、ナイストライです。これから力をつけてくれたら」
池添謙一騎手(メイケイエール=9着)「いい雰囲気でしたし、ゲートも練習したのでぎりぎりで我慢してくれました。前回よりも遅れずに出てくれて、促してついていきました。(ハミを)嚙むことは嚙むけど、3コーナーで収まった。ママコチャの後ろでいい感じで走れていました。4コーナーでも手応えが残っていて、いいなあと思った。きれいな走りをする馬なので、馬場が…。1、2着は内でしたし。最後までよく頑張って走ってくれました。良馬場でやりたかったですね。高松宮記念は3年続けて馬場に恵まれませんでした。でも、前回よりもちゃんとレースができた。自分の中では納得のいくレースはできました」
武豊騎手(ソーダズリング=14着)「距離よりも馬場ですかね。のめって走っていましたし、こういう馬場も初めてで、嫌気を差している感じでした」
ミルコ・デムーロ騎手(ディヴィーナ=11着)「状態は良かったけど、この馬場もあってか、伸びなかった。もったいなかった」
松山弘平騎手(ウインマーベル=12着)「スタートは五分でしたが、のめって行き脚がつかなかった。この距離で、外差しは決まらないと思って、内に行ったんですが、それでものめっていました。枠もそうですが、条件が合いませんでした」
大野拓弥騎手(シュバルツカイザー=13着)「馬の状態はよかったです。いいリズムで、ポジションを上げていったけど、枠の差が出ました。外枠では厳しかったです」
横山典弘騎手(マテンロウオリオン=16着)「よく頑張った」
富田暁騎手(テイエムスパーダ=18着)「スタートが全てです。馬場に脚を取られてしまい、ズルッと滑ってしまいました」