世界のトップジョッキーとして活躍したオリビエ・ペリエ騎手(51)=フランス=が4月25日、同国のラテスト競馬場で2鞍に騎乗し、現役生活にピリオドを打った。
最終レースとなった9Rは10着。レーシングポスト電子版の記事によると「祝福のメッセージをたくさん受け取りましたが、今日が最後の日ということを私はたぶん認識できていません。涙が出るのは、もう少し後になってからになるかもしれませんね」と、ペリエの言葉を掲載。ルメール騎手が日本で中継を見ていることを聞いたペリエが、涙を流したことも明かした。盟友の武豊騎手も「ペリエ騎手の成功が、いまの日本の短期免許制度を軌道に乗せたと言ってもいいわけで、メジャーリーグで言えば野茂英雄さんみたいな存在」と、引退表明後に賛辞のコメントを残していた。
同騎手は1989年にフランスでデビューすると、1996年にはフランスの平地リーディング騎手に輝き、その後もリーディングを3度獲得。凱旋門賞では歴代2位タイとなる4勝を挙げ、ソレミアとコンビを組んだ2012年の凱旋門賞では、早めに抜け出したオルフェーヴルをゴール直前で差し切り、日本馬初となる同レース制覇の夢を打ち破った。
日本では2002年から2004年にかけて有馬記念を3連覇するなど、G1で12勝をマーク。日本競馬の歴史においても多くの功績と鮮烈な印象を残した。
【写真】懐かしい2ショット!日本での騎乗時に撮ったルメールの思い出