もう来週には(美浦)

カルデライト
カルデライト

 こんばんは、坂本です。いよいよ日本ダービーが近づいてきましたね。

 POG的な総決算の節目の大舞台でありますが、悲喜こもごも後ろを振り返っている暇はありません。来週には新たな2歳世代の新馬戦がスタートしますので、前のめりにいきたいと思います。というわけでバタバタしていることもあり、さっそく本題へいきましょう。

 まずは新規開業の森一厩舎からです。新種牡馬ナダル産駒のカルデライト(牝、母コーディエライト)は、6月2日の東京・芝1400Mにルメール騎手で初陣を迎える予定です。母は17年の新潟2歳SやファンタジーSで2着に好走しており、一族にはサウスヴィグラスの名前も見つけることができる血統です。5月上旬から美浦・Wコースと坂路で本数を重ねてきており、森一調教師は「牝馬ですけど、すごく筋肉質な体形で、スピードがありますね」と評価しています。

 そしてエンブロイダリー(牝、父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー)は、6月2日の東京・芝1600M(牝馬限定)にモレイラ騎手で予定しています。今週は美浦・Wコースで6ハロン81秒6―ラスト11秒1と切れのある動きで、古馬相手に併せ馬を消化していました。「バランスの取れた体形で、馬格があります。母系もしっかりとした血統で、マイルから中距離の芝。短いところという感じではないです。調教ではいいフットワークを見せてくれて、素質は高いです」と好感触が伝わってきました。母は忘れな草賞の勝ち馬で、3代母にビワハイジがいる筋の通った良血馬です。

 そしてヴィンセンシオ(牡、父リアルスティール、母シーリア)は、5月17日に入厩して、ゲート試験合格を目指して練習をしています。祖母がシーザリオという良血馬で、森一師は「すごく馬っぷりのいい馬で、牧場で乗っている人の評価も高い。母系はシーザリオの血統で楽しみですし、芝の中距離と思っています」と語っていました。なかなか粒ぞろいな印象ですね。

 次は畠山厩舎へいきましょう。新種牡馬ウインブライト産駒のウインアレース(牡、母ウインアルテミスは、6月1日の芝1600Mに松岡騎手でデビュー予定です。半姉ウインアグライアは、21年の若駒Sを勝っています。父も手がけた畠山調教師は「今週初めてしっかりと追われて、まずまず動けていた。これでどれだけ上がってくるかですね。距離はマイルからですが、1800、2000と延ばしていけそうな雰囲気はあります」と語っていました。早い時期から牧場で素質を評価されていて、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。

 他に入厩している2歳馬では、ディラードテソーロ(牡、父フィエールマン、母ワイルドソースは、1回函館開幕週の芝1000Mか芝1200Mを使う予定とのことです。来週には美浦から移動するそうです。カスバートテソーロ(牝、父ゴールドアクター、母パテオドバテール)は、「まだ体を持て余していますし、距離も長いところがよさそうなので、一息入れて先にする場合も」とのことでした。

 それでは今日のところはこのへんで。

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