◆第91回日本ダービー・G1(5月26日、東京競馬場・芝2400メートル、良)
2021年に生まれたサラブレッド7906頭の頂点を決める競馬の祭典は17頭によって争われ、横山典弘騎手が手綱を執った9番人気のダノンデサイル(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)がG1初制覇。このレース結果を受けて、現役時代に2004年の同レースをキングカメハメハで制している元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でレース分析をポストした。
勝ったのは9番人気の低評価に甘んじていたダノンデサイル。安藤氏は「前走除外で印抜いたのが痛恨やったけど、あの決断がダービー制覇に繋がった。皐月賞馬とは対決しとらんかったもんな」と指摘。さらに「前から言っとるようにボロしながら重賞勝つんやから能力はとんでもない」と京成杯のシーンを振り返りつつ、「道中はジャスティンミラノと併走の内を通って、直線さらにインやから、あの2馬身差も納得」と分析した。
1番人気で惜しくも2着に敗れた皐月賞馬ジャスティンミラノについては「メイショウタバル除外で難しい競馬になった。圭太も位置を取って臆せず乗ったと思うけど、惜しむらくはノリとユウガのプレッシャーやね。結果としてサンライズアースと一緒に動くのもありやったかな」と元騎手ならではの目線で見解を示した。
さらには3着に食い込んだシンエンペラーは「この時計なら順当の3着」と分析。最速の上がりで5着まで追い上げた牝馬のレガレイラについても「思ってたより走っとる」と記した。