歌手でタレントのあのちゃんがメインキャストを務めるフジテレビ系の競馬バラエティー番組「ウマウマ!~アノミズキのビギナー育成TV~」(土曜・深夜1時15分~)が24日深夜に放送され、前週に引き続き騎手特集で盛り上がりを見せた。
今回はスタジオに登場した戸崎圭太騎手、坂井瑠星騎手、藤田菜七子騎手、菅原明良騎手の4人以外に、菱田裕二騎手(31)=栗東・岡田稲男之厩舎=がリモートで出演。デビュー13年目にして初めてG1タイトルを手にした今年の天皇賞・春やプライベートなどについて語った。
菱田は自身がJ1・京都サンガFCのジュニアチーム出身だったことから、天皇賞制覇の数日後にサンガスタジアム(京都府亀岡市)で行われたキックインセレモニーに招待されたことを回顧。「ピッチの外を周回させてもらったんですけど、ゴール裏のサポーターの皆さんから菱田コールをいただいて、本当に最高のご褒美でした。感動して鳥肌が立ちました」。G1初制覇の夜についても喜びと興奮で「しばらく寝られなかったです」と明かしていた。
そんな菱田だが、あのちゃんから上半期の成績について自己採点を求められると、「30点くらい」と厳しめの点数を公表。「今年は地方重賞も合わせるとここまで重賞5勝させていただいて、その点はいいと思うんですけど、レース内容とか毎週課題を感じながら試行錯誤している」ことを理由に挙げた。続けて「あと70点は自分の騎乗技術をもっと上げないといけないと思っています」と謙虚な姿勢を見せた。
さらに、あのちゃんから「最近のちょっとした愚痴というか、不満はありますか」と質問を受けた菱田。すかさず「全然ないんですよね。毎日けっこう楽しいです」と即答しながら、「(休みの日は)おいしいもの食べに行こうというプランを立てて、どこかにいっていますね」などプライベートについても触れた。
そんな好青年像の菱田に対して、あのちゃんは「堅実と言うか、しっかりされている方だと思いました。スピッツとか歌ってそうと思ったけど」と好印象だった様子。「愚痴がないなんて。だってこんな世界だよ。あるでしょ、いっぱい。1日1日増えてくでしょ」と自分に置き換えながらも「素晴らしいです」と菱田を素直にたたえていた。
菱田をG1初制覇に導いたパートナーのテーオーロイヤルは、レース後に軽度の骨折が判明。現在は復帰に向けて調教が開始されているが、菱田は「まだいろんな選択肢があって未定だと思います」と今後について触れていた。