◆第19回キーンランドC・G3(8月25日、札幌・芝1200メートル、良)
サマースプリントシリーズ第5戦は3歳以上の16頭によって争われ、ダミアン・レーン騎手が騎乗した単勝2番人気のサトノレーヴ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎、父ロードカナロア)が好位から抜け出して、函館スプリントSに続く重賞連勝を飾った。このレース結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でキーンランドCの分析をポストした。
優勝したサトノレーヴはまだキャリア9戦目にすぎないが、安藤氏は「16キロ増で非の打ち所がない勝ちっぷり。中山で時計を持っとるし、本番でも極めて有力やと思う」と分析。この路線の先にあるスプリンターズS・G1(9月29日、中山)でも中心的存在になるとみている。
安藤氏を驚かせたのは、6ハロン戦初挑戦で3着に食い込んだ「5億円ホース」のオオバンブルマイ。「初のスプリント戦でなかなかお目にかかれん切れ味。前半のペースに慣れればこの路線でもやれる」と指摘した。昨年11月にオーストラリアで行われた1着賞金約5億円のゴールデンイーグル(芝1500メートル)を制した地力を示した格好だ。
1番人気のナムラクレアは掲示板ギリギリの5着に入るのが精いっぱい。「枠順と展開がかみ合わず。次で終(しま)いに懸ける下地ができた」と見解を示した。