パリ五輪で銅メダルに輝き、92年ぶりのメダル獲得を果たした総合馬術団体の日本代表、通称“初老ジャパン”が9月27日、兵庫県・三木ホースランドパークで報告会およびトークショーを行った。大岩義明選手=nittoh=、戸本一真選手=日本中央競馬会=、根岸淳監督=乗馬クラブクレイン=、小川登美夫コーチ=日本大学=、JRAの中内田充正調教師=栗東=、角居勝彦元調教師、高田潤騎手=栗東・フリー=が参加。約1000人のファンを前に、約1時間半、事前合宿からオリンピック期間中を振り返り、ファンからの質問にも回答した。
中内田調教師は「競馬界だけでなく馬業界全体が盛り上がっていた。競馬で言えば凱旋門賞を勝ったというくらい。本当に偉業を達成された」と祝福し、角居元調教師は「乗馬の世界でオリンピックでメダルをとるということは本当にすごいこと」とたたえた。
高田騎手から“初老ジャパン”と名付けた理由について問われると、根岸監督は「僕はメダルをとると思っていたので、何か名前をつけようと思った。五輪の日本代表で、必ず最高齢が馬術の選手という話があって、年齢を重ねて、腰が痛いだとか、そういう話も出ていた。これは初老だからだろうと。それで初老ジャパンということになった。誰も何も意見を言ってこなかったので、このままでいいんだと思った」と説明。他には「昭和」案、「ペガサス」案が候補に挙がったが、会社の名前みたい、イメージに合わないという理由で採用は見送られたという。戸本選手は「監督が出したアイデアに、いいえとは言えないですから(笑い)。41歳だし、自分では初老ではないと思っていましたけど、選手村で20代の子がご飯を食べているところや、スケートボードで10代の子がメダルをとっているのを見て、受け入れざるを得ないのかなと思いました」と語り、会場を大いに沸かせていた。