【南部杯】レモンポップが鮮やか逃げ切りで連覇 単勝1・1倍に応え坂井瑠星騎手「最高の気分」「ただいま」

坂井瑠星騎手
坂井瑠星騎手

◆第37回マイルCS南部杯・Jpn1(10月14日、盛岡競馬場・ダート1600メートル、良)

 秋のダートマイル王決定戦に15頭(JRA6、岩手6、南関東2、兵庫1)が出走し、単勝1・1倍で断然1番人気のレモンポップ(牡6歳、JRA美浦・田中博康厩舎、父レモンドロップキッド)が逃げ切りを決め、さきたま杯以来、4か月ぶりの実戦で5回目のG1級制覇となった。95年にJRAとの交流レースとなり、連覇は20、21年のアルクトス以来7頭目。坂井瑠星騎手はジャパンダートクラシック(フォーエバーヤング)に続き、6回目の地方でのJpn1勝利となった。なお、この勝利で11月4日に佐賀競馬場で行われるJBCクラシック、JBCスプリントへの優先出走権を獲得した。勝ちタイムは1分35秒9。

 2着は2番人気でレモンポップを2番手でマークしたJRAのペプチドナイル(藤岡佑介騎手)が3/4馬身差で続き、さらに5馬身差離れた3着は10番人気でJRAのキタノヴィジョン(石川倭騎手)だった。

 坂井瑠星騎手(レモンポップ=1着)「ヒヤヒヤしました。危なかったです。無事に勝てて良かったです。(連覇へのプレッシャーは?)負けないと思っていました。この馬の走りができれば大丈夫と思っていたので、強かったです。(さきたま杯以来のレース)1週前追い切りは全然問題なかったけど、最終追い切りでちょっと遅れてしまって、田中博先生は『70点』と言っておられました。でも、70点なら勝てるんじゃないかと思っていたのですが、無事に勝てました。(レースは)逃げれたら逃げようかと思っていました。相手はペプチドナイルと思っていたので、先手を取りました。(ペプチドナイルがマークする展開)プレッシャーはありましたし、去年と同じ感じで4コーナーで引き離しにかかったけど、なかなか引き離せなくて苦しいレースになりました。(ゴール前の気持ちは)何とかしのいでくれというところで、ゴール前は危ない、ギリギリだという感じでした。(ウィニングランは)最高の気分でしたね。去年も同じように勝たせていただいて、1年ぶりに『ただいま』という感じで皆にあいさつをしました。(最後にメッセージを)無事に勝つことできました。この馬に乗ったとき、まだ僕は日本で負けていません。(乗るときは)毎回勝つために乗っています。レモンポップの応援をよろしくお願いします」

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