【菊花賞】ハヤテノフクノスケが青森産馬48年ぶり制覇へ ワールドファーム・村上薫さん「青森の馬産が再び盛り上がれば」

16日に追い切りを行ったハヤテノフクノスケ
16日に追い切りを行ったハヤテノフクノスケ

◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)枠順確定

 第85回菊花賞・G1(20日、京都)の出走馬と枠順が17日、決まった。

 ハヤテノフクノスケが青森産馬として76年のグリーングラス以来、48年ぶりの菊花賞制覇に挑む。父ウインバリアシオンも青森でけい養されており、完全に同県内で生産された地元ゆかりの血統だ。

 生産者のワールドファームは、16年にキョウエイギアでジャパンダートダービー・Jpn1(現ジャパンダートクラシック)を制しているが、これがクラシック初出走となる。同牧場の村上薫さん(75)は「まさかG1、クラシックを走ることになるとは。正直びっくりしています」と笑うが、当歳時から期待は大きかった。

 「おとなしい感じの馬でした。そんなに体も大きくなくて、脚が長いスラッとした馬。1歳になるころからぐんぐん背が伸びて、春先には素晴らしい馬になりましたよ。もしかして走るんじゃないかな、と思っていました」と村上さんは懐かしそうに振り返る。

 何よりも願うのは青森の馬産の再興だ。「青森県(代表)としてなんとか掲示板に入ってほしい。まずは無事に走ってもらって、活躍を通して青森の馬産が再び盛り上がれば。それが一番の願いです」。当日は現地に駆けつけて大舞台に立つ愛馬に、こん身の声援を届ける。(山本 理貴)

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