10月20日の東京5R・2歳新馬戦(芝1800メートル=18頭立て)は、2番人気のエネルジコ(牡、美浦・高柳瑞樹厩舎、父ドゥラメンテ)が、直線で鋭く差し切ってデビュー戦を白星で飾った。母エノラは独オークスの勝ち馬。勝ち時計は1分48秒5(良)。
まずまずのスタートを決めて、道中は後方に控える形で運んだ。4角11番手から直線を向くと、外に持ち出して徐々に加速。上がり最速33秒3の末脚を繰り出して、最後は2着のナヴァラトゥナに1馬身差をつけた。
津村明秀騎手は「調教でも乗りましたけど、返し馬でもバランスとか支えてあげないといけなくて、競馬のペースでどうかなと思っていた。ゲートはそんなに出なかったけど、ちょうどいいところで折り合ってくれて、しまいどれだけ伸びるかなと思っていた。こちらが思っていた以上にいい脚を使ってくれて、いい意味で期待を裏切ってくれた。まだまだ良くなりそうです」と、秘める能力の高さを評価した。
高柳瑞調教師は「まだ幼くて頼りないところはあるけど、調教で動けていたので、それが競馬で出たかな。まだ成長はこれから、だいぶあると思います」と、伸びしろの大きさを強調した。