◆第41回マイルCS・G1(11月17日、京都競馬場・芝1600メートル)
秋のマイル王決定戦に17頭が出走し、4番人気のソウルラッシュ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)がデビュー22戦目でG1初勝利を飾った。このレース結果を受けて、現役時代に中央&地方で通算4464勝を挙げている元騎手の安藤勝己氏が17日に自身のX(旧ツイッター)でレース分析をポストした。
3年連続の出走でようやく栄冠をつかんだソウルラッシュに、安藤氏は「かつては道悪の鬼って馬やったけど、今日は自分で抜けて好時計に持ち込んだ。馬体の張りも目立ったし、今時には珍しい晩成やね」と指摘。さらに「勝つ時はこんなもんってくらい団野の騎乗も素晴らしかった」と鞍上の手腕もたたえた。
際どい2着争いを制したエルトンバローズ、首差で3着に泣いたウインマーベルについても「(2頭とも)デキが絶好で、ジョッキーがペースを読んで焦らんかった」と騎乗ぶりを称賛した。
1番人気のブレイディヴェーグは4着どまり。「初のマイル戦でスタート決まったことが裏目。仕掛けのタイミングがかみ合わなかった。一発回答ならずも、適性ないわけではなさそう」と見解を示している。
また、外国馬初制覇がかかっていた英国のチャリンに関しては「いかにもヨーロッパの馬って重厚さ。前半進んで行かない感じやったが、あそこから掲示板までよう来た。さて、JCの3頭はどうなんやろ」と指摘。来週のジャパンC(24日、東京)にも外国馬が3頭出走するだけに、日本の馬場にフィットするか注目だ。