
こんにちは、坂本です。今日は中山競馬場からお届けしています。本来なら昨日に更新するはずが、美浦での取材が遅くなってスライドしてしまいました。
それはそれとして、今週の月曜日に地方の船橋競馬場がリニューアルオープンしています。入場口やパドックなど大きく施設が変わったそうで、休みだった初日にさっそく遊びに行きました。
広々とした場内はもちろん、特に新たな入場ゲートができたことでJRの南船橋駅から行きやすくなるなど、約20年前から通っていた身としては大きな転換期を迎えた気がして感慨にふけってしまいました。さらに言えばパドックの大型画面が日本の競馬場で初めて両面という作りになっており、道を挟んだ商業施設側からも「競馬がやっているんだ」というのが分かるようになっているのは面白いです。その施設に入っているギョーザが看板メニューの某中華チェーン店で食事をしたところ、窓側のカウンター席からパドックやレースの映像を眺めることができて、手元のスマホでライブ中継が見られるにもかかわらず、妙に感動してしまいました(笑い)。皆さんも機会があれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
そんなところでそろそろ本題へいきまでょう。まずは手塚久厩舎からです。楽しみな2歳馬が入ってきていますね。アウダーシア(牡、父キズナ、母リリーノーブル)は、4月4日に美浦でゲート試験に合格しました。母は18年の桜花賞3着、オークス2着馬で、半兄デンクマールはデビュー2連勝でひいらぎ賞を2歳コースレコードV。手塚久調教師は「走るんじゃないですか。マイルではなく中距離で全然いける。楽しみな一頭」と評価は高いですね。順調にいけば6月の東京デビューが視野に入ってきそうで、マイルというよりは芝1800Mでという感じでした。
ディアダイヤモンド(牝、父サートゥルナーリア、母スカイダイヤモンズ)も、4月4日に美浦でゲート試験に合格しています。母は米ダート短距離重賞を3勝しています。指揮官は「動きも軽いです。距離は案外もちそう」と評価。こちらも6月の東京で芝1800Mなどの番組がデビュー戦の候補に挙がってきそうです。
これら2頭よりもひと足早くゲート試験に合格しているリアライズシリウス(牡、父ポエティックフレア、母レッドミラベル)も、同じく早い時期のデビューを視野に入れています。手塚久師は「いい馬。雰囲気はいいよ。(母の父が)ステイゴールドだからうるさいかなと思ったけど、素直で性格がいいです」と、なかなかトーンは高かったですよ。単なる“速攻系”でくくれない素質馬だと思いますので、要注目でしょう。
次は奥村武厩舎へいきましょう。こちらも2歳馬の話題を。血統的に注目を集めているのが、チャリングクロス(牡、父キタサンブラック、母ライジングクロス)です。無傷3連勝で昨年のホープフルSを制したクロワデュノールの全弟で、3月21日にゲート試験に合格して、すでに放牧に出ています。奥村武調教師にうかがうと、「牧場の人たちもタイプとしては全然違うと言っているので、何とも比較はつきませんけど…」と前置きしたうえで、「馬単体ではしなやかでバネがあって、雰囲気のある馬です」と素材の良さは認めています。順調にいけば、6月デビューが視野に入ってきそうで要チェックですね。
同じくゲート試験に合格して放牧に出たテンユウ(牡、父サートゥルナーリア、母レーヌミノル)は、17年の桜花賞馬を母に持つ血統です。指揮官は「ちょっとレーヌミノルの子って気持ちが前向き過ぎるところがありますね。体もごつくて立派な馬なので、課題としてはリラックスして体を起こして走って、少しでも距離をもつように、というのが課題になるかな。いいものはあります」と評価。こちらも順調なら早期のデビューが視野に入ってきそうです。
サルサブラヴァ(牡、父シニスターミニスター、母サルサドゥーラ)は、オープンまで出世したタイムトゥチェンジが伯父にいる血統です。母の父はゴールドアリュールで、いかにもパワーがありそうな印象ですね。奥村武師は「早めにこちらに来て、試験を受けた後は北海道に戻します」と順調さで早期の移動となったそうです。北海道開催でのデビューを考えているようで、放牧先でしっかりと乗り込んでいくようです。
もうすっかり2歳馬取材にシフトしてくる時期ですね。それでは今日のところはこのへんで。