「船橋の名手」石崎隆之騎手、3月末で現役引退 地方競馬歴代3位の通算6269勝をマーク 

アブクマポーロと97年東海ウインターSでJRA重賞初制覇を決めた石崎隆
アブクマポーロと97年東海ウインターSでJRA重賞初制覇を決めた石崎隆

 地方競馬歴代3位の通算6269勝を挙げる石崎隆之騎手(63)=千葉県騎手会=が来月末で現役を引退することが7日、分かった。アブクマポーロ、トーシンブリザード、ネイティヴハートなど、JRAでも活躍した船橋の名手はラストの地元開催となる3月11~15日の船橋開催でファンに別れを告げる。

 石崎隆は昨年7月17日の浦和競馬6R(マスオ=4着)以降、実戦での騎乗から離れている。昨年12月18日が締め切り期日だった調教師・騎手免許試験申請を新年度は行わなかったもよう。現在の免許が失効する3月末で、47年に及ぶ騎手生活にピリオドを打つことになる。

 石崎は1973年7月、船橋競馬の出川己代造厩舎からデビュー。同年8月に初勝利を挙げて以来、地方競馬の通算勝利数は6269勝(ほかにJRA74勝)。これは的場文男(大井)の7207勝、佐々木竹見(川崎、01年引退)の7151勝に続く史上3位。87年から2001年まで15年連続で南関東のリーディングを獲得したほか、地方競馬全国リーディングも9度獲得している。

 中央・地方交流の草創期の98年には、アブクマポーロとのコンビで川崎記念、帝王賞、東京大賞典と南関東の交流GIを総なめにしたほか、JRAのワールドスーパージョッキーズシリーズ(現ワールドオールスタージョッキーズ)にも6度出場し、94年に地方騎手として初優勝。96年には3位になっている。また、01年にトーシンブリザードで羽田盃、東京王冠賞、東京ダービーと交流G1のジャパンダートダービーを制し、史上初の無敗の“南関東4冠馬”に導いた。

 長男の駿が01年に同じ船橋から騎手デビューし、父子2代での活躍は話題になった。駿によれば「(引退セレモニーの)準備が進んでいると聞いています」とのこと。今年度最後の船橋開催で長年の功績をたたえ、引退式が行われる予定だ。

 ◆石崎 隆之(いしざき・たかゆき)1956年1月29日生まれ。北海道・美深町出身。63歳。千葉県騎手会所属。長男の駿(35)は船橋競馬所属騎手。

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