【2021年注目馬】エフフォーリアの年明け初戦に期待 横山武「パワーアップして成長を感じた」

デビュー2連勝で百日草特別に勝利したエフフォーリア(右)
デビュー2連勝で百日草特別に勝利したエフフォーリア(右)

 ◆エフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父エピファネイア、母ケイティーズハート)

 エピファネイア産駒のエフフォーリアを初めて見たのは札幌出張時の8月23日。516キロの雄大な馬体を持て余し気味に映った新馬戦だったが、レースでは好位2番手から楽々と抜け出し、1・4倍の圧倒的支持に応えて快勝した。

 2戦目の百日草特別(11月8日、東京・芝2000メートル=1勝クラス)では、さらなるポテンシャルの高さを示した。前走からマイナス6キロと馬体を絞って臨んだ一戦。前半1000メートルが1分3秒4スローペースを4番手から追走すると、直線入り口では前、左右とも壁になり万事休すかと思われた。しかし、そこからが見せ場だった。残り300メートルで前の馬が内側に動き、わずかに開けたスペースに飛び込むと、一瞬で加速。手前を替えてさらに四肢を回転させながら33秒4の末脚を発揮。ゴールでは後続に1馬身1/4差をつけていた。

 初戦とは違う内容で、瞬発力を必要とされる展開を勝ち切ったのは大きな収穫だった。レース後の横山武史騎手も「北海道の時よりもパワーアップして成長を感じました」と素材の良さを再確認した様子だった。次走はクラシックへの試金石となる共同通信杯・G3(2月14日、東京・芝1800メートル)を予定。父エピファネイアもその父シンボリクリスエスも、母の父ハーツクライも日本ダービーの2着馬。自身の血に宿る2着の呪縛を、この馬が晴らしても驚けない。

(石行 佑介)

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