◆ブリーダーズCフィリー&メアターフ・G1(11月6日、米国・デルマー競馬場・芝2200メートル、12頭立て)
日本から参戦したラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ディープインパクト)が優勝。日本馬としては初めてとなるブリーダーズC制覇という快挙を成し遂げた。騎乗した川田将雅騎手は海外G1初勝利となった。勝ち時計は2分13秒87。2着にはマイシスターナット(牝6歳、米国・Cブラウン厩舎、Jオルティス騎手)、3着にはウォーライクゴッデス(牝4歳、米国・モット厩舎、Jルパルー騎手)と地元勢が続いた。
ラヴズオンリーユーは2016年のドバイ・ターフを勝ったリアルスティールの全妹。デビューから無傷の4連勝でオークスを制覇すると、その後は成績が出ない時期も続いたが、今年の京都記念で復活V。その後は海外初遠征だったドバイ・シーマクラシックで3着に敗れた後、そのまま転戦した香港のクイーンエリザベス2世Cで海外G1初制覇を成し遂げた。
これが1996年のタイキブリザード(クラシック13着)の初挑戦以来、25年目で日本調教馬初のブリーダーズC初制覇。「日本の馬で勝つ最初のチャンス」と意気込んでいた矢作調教師が厩舎ゆかりの血統で、日本競馬史に残る偉業を達成した。