【札幌2歳S】ドゥーラ、牡馬撃破で重賞初制覇 快進撃続くドゥラメンテ産駒からまた新星 高橋康之調教師は開業9年目で重賞初勝利

先に抜け出したドゥアイズ(右奥)をとらえ、ドゥーラが重賞初制覇
先に抜け出したドゥアイズ(右奥)をとらえ、ドゥーラが重賞初制覇

◆第57回札幌2歳S・G3(9月3日、札幌競馬場・芝1800メートル、良)

 第57回札幌2歳S・G3は3日、札幌競馬場の芝1800メートルで行われ、1番人気に推されたドゥーラが牡馬を蹴散らし、連勝で出世レースを制した。管理する高橋康之調教師(49)=栗東=も、開業9年目でうれしい重賞初勝利となった。

 外からクラシックへの登竜門をこじ開けた。道中は初戦で敗れたドゥアイズをぴったりとマークし、外の5番手を追走。直線に向くと先に抜け出したライバルをメンバー最速タイの上がりで追い詰め、1馬身差でゴールに飛び込んだ。自身重賞3勝目の斎藤は左手を高々と挙げてニューヒロイン誕生をアピール。「新馬、2戦目と上がり最速を使えたぐらいの決め手を持っているので、道中リズムよく走れたら必ずいい脚を使ってくれると思っていた」と、狙い通りの勝利に笑顔を見せた。

 高橋康師は重賞は管理馬延べ39頭目での初の勲章。「うれしい」と話しながら、「その前に走ってくれていた馬も含め、感謝しかない。今までの走りがあって今があるから」と感慨深げだった。

 一昨年のソダシ(桜花賞)、昨年のジオグリフ(皐月賞)と勝ち馬は2年連続で後にクラシックを制した。出世レースを勝ち、ドゥーラにも大きな未来が広がる。今後は未定だが、「まだ伸びしろはある」とトレーナー。タイトルホルダー、スターズオンアースで昨年から一気にG1・5勝を挙げ、快進撃が続くドゥラメンテ産駒から、また一頭、有力なクラシック候補生の誕生だ。(松末 守司)

 ◆ドゥーラ 父ドゥラメンテ、母イシス(父キングヘイロー)。北海道浦河町・グランデファームの生産。栗東・高橋康之厩舎所属の牝2歳。通算3戦2勝。重賞初勝利。総獲得賞金は3779万円。馬主はサイプレスホールディングス合同会社。

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