【チャンピオンズC】テーオーケインズ1強ムード 本当に“鉄板”なのか…記者が信頼度をジャッジ

王者の風格漂うテーオーケインズ
王者の風格漂うテーオーケインズ

◆第23回チャンピオンズC・G1(12月4日、中京・ダート1800メートル)

 第23回チャンピオンズCは12月4日、中京競馬場のダート1800メートルで争われる。昨年は6馬身差で圧勝し、前走のJBCクラシックも完勝したテーオーケインズがライバルを迎え撃つ。ほかに今年の古馬混合G1勝ち馬は不在でもあり1強ムードだが、はたして本当に“鉄板”なのか。大阪本紙予想担当の吉村達記者と今秋の好調記者3人が、現時点の信頼度を示した。

◆大阪本紙予想担当・吉村 信頼度75%

 00年に創設された前身のジャパンCダート時代も含めると「単勝1倍台」は6度発生している。しかし、成績は《1》〈2〉〈2〉〈3〉《1》〈4〉着。支持率からすれば勝率33・3%は物足りない数字と言える。

 しかもレース史上最高54・5%の単勝支持率だった20年のクリソベリルは4着と馬券圏外に沈んでいる。本調子になかったことが敗因だけに、同様に連覇が懸かる立場の今年のテーオーケインズも、状態面は慎重にチェックしなければならない。

 それでも◎は昨年覇者に託すつもりでいる。無傷6連勝で制した19年のクリソベリルが首差の辛勝だったのに対し、昨年の本馬はチュウワウィザード以下に6馬身差をつけるワンサイド。中京コースは本格化した4歳以降3戦全勝で、G1以外の2勝も3馬身差、2馬身半差と圧倒的なパフォーマンスを繰り広げている。

 叩き良化型だけに、JBCクラシックから中3週のローテーションも好材料。1週前の時点で高柳大調教師は「順調に上げてこられた」と語っており、最終追い切りでさらなる上昇が感じられれば、信頼は揺るぎないものとなるだろう。

 焦点は相手選び。まだまだ伸びしろを感じる3歳馬クラウンプライドを本線に据えたい。一発があるとすれば、ダートに転向してから底を見せていないジュンライトボルトとグロリアムンディあたりか。(吉村 達)

◆エリザベス女王杯3連単ダブル的中・松末 信頼度90%

 今年の3歳馬はダートも強いと思い、正直、前走のJBCクラシックが終わるまでは新興勢力の台頭も考え、テーオーケインズの信頼度は、それほど高くはなかった。それが終わってみれば、3歳馬クラウンプライドと2キロ差があっても、しっかり脚を使って2馬身半という決定的な着差で力の違いを見せつけた。信頼度がグッと上がったのは間違いない。古馬勢はほぼ勝負づけが済んでいると言えるだけに、死角を見つけるのは難しい。昨年の覇者の中心は揺るぎないとみる。(松末 守司)

◆京王杯2歳S222万馬券的中・玉木 信頼度70%

 先週、高柳大調教師を取材した際「ゲートをスムーズに出るかなど不安が残ります」と指摘していた。この馬に関してはずっとそうだが、ドンと来い!という感じではない。前走は13番枠だったが、奇数頭立ての際は偶数番からゲート入れするという、岩手競馬独自のルールに助けられた面は否めない。昨年は6番枠だったが、今年、先入れの奇数枠を引いた際は出遅れる可能性も。最終追い切り次第だが、「前走は船橋の馬場が合わなかった」(平井助手)ノットゥルノに注目している。(玉木 宏征)

◆今秋G1で人気薄の本命馬が2着連発・ヤマタケ 信頼度50%

 古馬になった昨年以降、勝ったレースのVTRを改めて見ると、すべて圧勝だ。最小着差でも昨年のアンタレスSの1馬身3/4差。あとはすべて2馬身半以上の差をつけている。

 ただ、昨秋以降は4着以下の敗戦→勝利という戦績を繰り返し、勝率は5割。絶対的な強さを誇るか、と言われれば疑問は残る。昨年はJBCクラシックで敗れた後、本番で巻き返した形だったが、今年は前哨戦を完勝した。好走が続いていない点は気になる材料で、現時点で一応の◎だが、付けいる隙はあるはずだ。(山本 武志)

 

 

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