【注目馬動向】菊花賞馬アスクビクターモアは有馬記念に出走せず 田村調教師「今回は充電期間に」

菊花賞馬アスクビクターモア(左)はグランプリを自重
菊花賞馬アスクビクターモア(左)はグランプリを自重

 今年の日本ダービーで3着に好走して、菊花賞でG1初制覇を飾ったアスクビクターモア(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎、父ディープインパクト)が、参戦を検討していた有馬記念(12月25日、中山)への出走を見送ることが12月1日、分かった。同馬を管理する田村調教師がこの日、明かした。

 今年の有馬記念ファン投票の第1回中間発表では、9万3233票を集めて5位にランクインしていた。

 経緯について田村調教師は「年6回使いまして、3勝して非常にタフな競馬だった。年明けの上半期は外国に行かないので、(目標は)京都の長いところか、阪神の中距離のG1かになると思うが、そこが決まってから前哨戦をどうするか考えることになると思います。ファン投票5位でファンの期待や競馬会の期待もあったので、オーナーも熟慮されたが、ここを使って春の大きいところに向かうのか、いったん休養期間に充てるのかを考えて、ここで休ませてあげるのが馬のためにいいのではないかと思って、今回は自重して春に向けての充電期間に充てようということになりました」と説明した。

 現在は宮城・山元トレセンに放牧に出されており、来年に向けて英気を養っていく。

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