【青葉賞・坂本の特注馬】スローや道悪に泣かされたハーツコンチェルトが汚名返上へ

日本ダービーが「勝負駆け」になるハーツコンチェルト
日本ダービーが「勝負駆け」になるハーツコンチェルト

◆第30回青葉賞・G2(4月29日、東京競馬場・芝2400メートル)

 2着までに日本ダービー(5月28日、東京)の優先出走権が与えられるトライアルは、ハーツコンチェルト(牡3歳、美浦・武井亮厩舎、父ハーツクライ)の勝負気配を信じたい。昨年9月、中京での新馬戦で8馬身差の圧勝劇を演じて大物候補として注目を集めたが、その後は勝ち星に恵まれず。まだ「1勝馬」に甘んじているのが信じられないが、秘める素質は間違いなく高い。

 1番人気に支持された前走の若葉Sは勝ち馬をマークする形で道中を運んだが、直線ではじけきれずに4着。前半1000メートル通過1分4秒0というスローペースで前が止まらず、稍重馬場で力を出し切れなかったのが誤算だったとみる。

 前走の最終追い切りで美浦にまで駆けつけた松山弘平騎手は「乗り味がすごくいい馬。距離は延びても問題ない。能力は間違いないと思う」と、素材の良さを絶賛していた。今やリーディング上位の常連となった鞍上の言葉を軽んじるわけにはいかない。実績のある左回りコースに替わり、胸がすくような逆襲を願う。

(坂本 達洋)

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