【新潟記念】「ノシノシ歩けるようになってきた」3歳馬ノッキングポイントからあふれるオーラ

3頭併せで抜群の動きを見せたノッキングポイント(中)
3頭併せで抜群の動きを見せたノッキングポイント(中)

◆新潟記念追い切り(8月30日、美浦トレセンほか)

 週末3重賞の追い切りが30日、東西トレセンなどで行われた。第59回新潟記念(9月3日、新潟)は前走1着馬が3勝クラス勝ちの1頭のみという混戦ムード。美浦・角田晨、栗東・山下優両記者が「東西ジャッジ」で好調馬をあぶり出す。

 角田(以下、角)「新潟記念はどの馬も一長一短といった感じで、混戦です」

 山下(以下、山)「前走大敗だったり、休み明けの馬が多くていまひとつ決め手に欠ける印象だね」

 角「だからこそ、唯一の3歳馬ノッキングポイントの素質に期待したいです。前走のダービーは不利な外枠から5着。15番人気の低評価を覆す好走で、木村調教師も『1着馬と0秒2しか差がないし、頑張ってくれた』と満足げでした」

 山「ひと夏を越して成長具合はどう?」

 角「体つきに大きな変化は見られませんが、トレーナーが『ノシノシ歩けるようになってきた』と話すように、精神面がどっしりとしてきた印象です。追い切りは美浦・Wコースで5ハロン68秒6―11秒6。3頭併せの真ん中で行きたがるそぶりもみせず、直線はキビキビした動きで1馬身追走した僚馬に併入しました。走りそのものよりも、堂々とした“オーラ”が素晴らしかったですね」

 山「素質はひと世代上の青葉賞馬プラダリアも見劣らないよ。前走の宝塚記念はイクイノックスと0秒4差の6着。G1戦線でも戦える実力を証明してくれた」

 角「追い切りの動きはどうでした?」

 山「池添調教師が自らまたがり、栗東・坂路で55秒2―12秒4。悪くはないけど、やや物足りなかったのも事実だね。もともとひと息入ると緩さが出る馬で、今回は暑さも影響しているみたい。トレーナーも『これから涼しくなって良くなりそう。ここを使って上がってきてくれれば』と控えめなトーンだった」

 角「なるほど。動きのいい馬はいました?」

 山「マイネルウィルトスかな。前走は1年ぶりの函館記念で4着と健闘。反動はないみたいで、坂路を53秒2―12秒5と馬なりで登坂した。全身を使ったダイナミックな動きに宮調教師も『自然と時計も出ているし、函館からの輸送も含めて順調です』と手応え十分だったよ」

 角「この舞台では21年4月のリステッドで大差の圧勝をしていますし、侮れない一頭ですね」

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