【セントライト記念】ソールオリエンス、理想の成長示す 横山武史騎手「無駄が削れて、欲しかった部分に筋肉が」

横山武が騎乗したソールオリエンス(左)
横山武が騎乗したソールオリエンス(左)

◆セントライト記念追い切り(14日・美浦トレセン)

 第77回セントライト記念・G2(18日、中山)と第41回ローズS・G2(17日、阪神)の出走馬が14日、確定した。セントライト記念の出走馬は15頭中11頭がこの日、東西トレセンで最終追い切り。皐月賞馬ソールオリエンスの美浦・Wコースでの併せ馬を坂本達洋記者が「見た」。

 天高く、馬肥ゆる秋―。月並みな表現かもしれないが、ソールオリエンスのほれぼれとする馬っぷりを見て、しみじみと感じた。追い切り後に横山武が「馬って生き物なので、なかなかこうなってほしいというふうにいかないものですが、思った通りの成長曲線を描いていて素晴らしい」と漏らした“本音”も、我が意を得たりと思わせてくれた。

 春と比べ、追い切りの動きはスムーズに、そして余裕があるように見えた。調教駆けする外ドゥラモンド(5歳3勝クラス)を3馬身追走する形から、6ハロン82秒1―11秒7を馬なりでマークし、楽にかわして1馬身半先着。「すごくいい状態に仕上がった。(馬体重は変わらないが)無駄な部分が削れて、欲しかった部分に筋肉がついてきたイメージ」。鞍上が手綱越しに感じ取った乗り味の良さは、成長を物語るに十分だった。

 同じ美浦・Wコースでの1週前追い切りは6ハロン80秒5―11秒3の好時計。負荷をかけたことで、レースの今週はきっちりと一段階状態が上がった。直線で仕掛けた時のエンジンのかかりもワンテンポ速くなった印象で、担当の名畑助手も「先週よりも動きはスムーズ。前進気勢が出てきて、ここまでは順調にこられました」と、納得の表情でうなずいていた。

 前走の日本ダービーはタスティエーラに首差2着に敗れており、先に見据える菊花賞(10月22日、京都)での雪辱へ、ここで負けるわけにはいかない。「煮詰まっていないし、変なストレスもない。休み明けとはいえ、いい感じ」と手塚調教師。自信がにじむ指揮官の言い回しからも、スカッと勝ちたい気持ちが垣間見えた。(坂本 達洋)

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