視線は府中へ(美浦)

美浦トレセン
美浦トレセン

 こんばんは、坂本です。今日は隅田川を間近に望む会社で内勤業務でございます。

 さて、今週の水曜日は地方の船橋競馬場で日本テレビ盃が行われました。朝に美浦で取材して、押っ取り刀で取材へ行きましたが、ウシュバテソーロの強さには感服しました。大目標に掲げるブリーダーズCクラシックに向けて、大きく弾みがついた一戦だったと言えるのではないでしょうか。

 そしてもうひとつ思ったことは、大規模改装工事中の船橋競馬場について。昔の横に長いスタンドが懐かしいですが、今ではエスカレーターありグッズショップありという感じで、早く完成が待ち遠しいですね。まだ工事中のためか、けっこうファンエリアの導線に段差があったりしたので、そのあたりもちゃんとすれば、素晴らしい施設になると思います。ちなみに休みをもらった翌日も個人的に遊びに行ったのですが、潮風を浴びながら飲み干すホッピーのうまさよ。船橋では場立ちの予想屋さんはいなくなってしまいましたが、往時の鉄火場の風景も懐かしくなり、いろいろ感傷的になったナイターでした。馬券? そちらもだいぶ感傷的にならざるを得ない結果でしたね(苦笑い)。

 それではそろそろ本題へ。まずは鹿戸厩舎からいきましょう。新馬の話題からいきますと、フミバレット(牡、父ブリックスアンドモルタル、母ロフティーエイム)は、10月8日の東京新馬戦(ダート1600M)に三浦騎手で予定しています。母は06年の福島牝馬Sの勝ち馬です。鹿戸調教師は「順調にきている。早めにゲートを受かった馬で、ジョッキーもダートがいいということで」と適性を評価しています。ルカランフィースト(牡、父イスラボニータ、母ゴージャスランチ)は、10月14日の東京新馬戦(芝1800M)に松山騎手で予定しています。「お母さんは脚元がよくなかったから、慎重にやっていますが、順調ですよ。素直ないい子です」と評価しています。

 またイゾラフェリーチェ(牝、父サトノクラウン、母ケイティーズハート)が、8月上旬以来に帰厩してきています。お母さんの名前を見てピンとくる通り、エフフォーリア、ペリファーニアの半妹という血統馬です。当歳時に行った手術の影響でせん痛症状が出て、キャロットクラブで募集中止になっていました。「1歳の時は順調にいってなかったけど、今年に入ってからは順調です。(上と)似た雰囲気はありますよね。女馬だけど、体も立派ですし」と、鹿戸師は語っていました。

 そして先週の中山新馬戦(芝2000M)で快勝デビューしたシュバルツクーゲル(牡、父キズナ、母ソベラニア)は、今後についてかなり期待が膨らんだようです。「ジョッキーも楽勝だと言っていたし、あんなに強い勝ち方をしてくれたからね。放牧で一休みして、回復して間に合えば東京スポーツ杯2歳S(11月18日、東京)へ」と、次は重賞挑戦を目指していきます。そして札幌2歳Sを制したセットアップ(牡、父デクラレーションオブウォー)については、「まだ北海道にいて、(今後については)帰ってきてから考えます」ということでした。

 次は国枝厩舎にいきましょう。明日の中山8R・サフラン賞に出走するステレンボッシュ(牝、父エピファネイア)は、上々の仕上がりを見せています。7月の札幌での新馬戦は、1コーナーで外に膨らんだ他馬のあおりを受けて大きな不利がありましたが、そこから持ち直して直線では力強い伸び脚で1馬身半差V。国枝調教師は「使った後も問題ないし、スムーズにきているね。エピファネイアの子らしく前向きさがあって、女馬でも馬格があるし、苦しくなってないからいいよね。乗りやすい馬だから、距離を気にすることもない」と歯切れの良いコメント。デビュー2連勝へ、視界良好といったところでしょうか。

 また注目の新馬はサトノエピック(牡、父キタサンブラック、母ランドオーバーシー)です。9月21日にゲート試験に合格して、母はケンタッキーオークスの2着馬という血統です。国枝師は「このまま進めていくよ。いいよね。雰囲気がある。距離はあった方がいいんじゃないかな」と好感触で、4回東京開催の3、4週目あたりをデビュー戦の視野に入れていくそうです。

 同じく新馬のボーモンド(牡、父モーリス、母ボージェスト)は、10月14日の東京新馬戦(芝1800M)でのデビューを予定しています。「気が入っているから動くよね。前向きだね」と評価しています。またショウナンラピダス(牡、父ドゥラメンテ、母シーヴ)も、順調に乗り込んでおり、東京デビューを目指しています。

 また2021年のセレクトセール当歳部門で2億2000万円で落札されたスピノザ(牡、父エピファネイア、母アルテリテ)は、10月8日の東京新馬戦(芝2000M)を目指していますが、状態次第では一度放牧で立て直すことも考えているそうです。「手脚が長くて、ストライドが大きいタイプ。もうひとつしまいの動きが心もとないから、どうしようか」と、思案顔でした。期待の良血馬とあって、満を持したいようでした。

 それでは今日のところはこのへんで。

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