【ターコイズS】フィアスプライドがルメール騎手のエスコートで重賞初制覇 「いいスタートが切れてベストポジションだった」

好位から力強く抜け出したルメールとフィアスプライド(左)
好位から力強く抜け出したルメールとフィアスプライド(左)

◆第9回ターコイズS・G3(12月16日、中山・芝1600メートル、良)

 第9回ターコイズS・G3は16日、中山競馬場で行われ、フィアスプライド(ルメール)が単勝1番人気の期待に応え、重賞初勝利を挙げた。右太ももの負傷で休養していた武豊はこのレースでソーダズリング(4着)に騎乗し、約1か月半ぶりに実戦復帰を果たした。

 まるで惜別のような重賞勝利だ。イクイノックスの引退式が行われる日にルメールが鮮やかな手綱さばきでフィアスプライドを重賞初制覇へエスコートした。好位4番手でぴたりと折り合いをつけると、最後の直線でスムーズに外へと誘導。温存した末脚を繰り出し、あっという間に抜け出すと、最後は1馬身1/4差をつけた。

 「いつもスタートが遅くて後ろからになって間に合わなかったけど、いいスタートが切れてベストポジションだった。重賞を取れて良かった」とルメールは頬を緩めた。最初の登録では出走順で20番目だったが、上位馬の回避でゲートイン。運も味方につけた勝利だった。

 今年の平地重賞初勝利だった国枝調教師は「使えることになって、ルメさんも空いていて斤量は54キロ。ポジションを取ってくれたことが大きかったね」と手綱さばきを絶賛した。今後は来年のヴィクトリアマイルが目標となる予定。待望の初タイトルを獲得した5歳牝馬の視界が大きく開けた。(石行 佑介)

 ◆フィアスプライド 父ディープインパクト、母ストロベリーフェア(父キングマンボ)。美浦・国枝栄厩舎所属の牝5歳。北海道日高町のダーレー・ジャパン・ファーム有限会社の生産。通算16戦5勝。総獲得賞金は1億1613万8000円。重賞初勝利。馬主はゴドルフィン。

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