来年から美浦・古賀慎明厩舎の調教助手に転身する柴山雄一騎手=美浦・フリー=が12月28日、中山8R(3歳上1勝クラス、ダート1200メートル=16頭立て)でスノーホルンロード(セン4歳、美浦・清水英克厩舎、父ロードカナロア)に騎乗し、現役ラストランを6着で終えた。
柴山は1998年に笠松競馬でデビュー。その後、JRAの騎手免許を取得して移籍し、2005年3月からJRA所属騎手として騎乗した。JRAでは1万636戦に騎乗し602勝。2009年札幌記念のヤマニンキングリーなど、重賞も12勝している。
レース後には開催出場中の全騎手が参加し、ウィナーズサークルで引退セレモニーが実施。日本騎手クラブ会長の武豊騎手から花束が贈呈された。柴山は「1日が早かったなあ。勝ちたかったけど、悔いはないです。これからは馬に触れるので、楽しみなことばかりです」と第二の人生へ胸を躍らせた。セレモニーには母・けい子さんも参加。柴山は「G1勝って親孝行って思ってたけど、最後にちょっとは親孝行できたかな」とはにかみながら、いぶし銀は静かにムチを置いた。