こちらも1週前(美浦)

ルージュスエルテ
ルージュスエルテ

 こんばんは、坂本です。今日は東京・両国の会社からお届けします。

 さて、今朝はどのスポーツ紙もプロ野球の春季キャンプの話題で持ちきりでしたね。我らがスポーツ報知は巨人軍のドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔外野手が一面を飾っておりましたが、他のチームも新戦力のネタが目立ちます。未知のルーキーや新外国人選手が、どんなキャラクターなのか読者も興味深いところでしょうからね。

 そんななかでもドラフト1位は大変です。周囲の期待の大きさから、それこそ練習のアップから居残りまで、一挙手一投足に視線が集まります。大学、社会人の選手の場合は、そのまま1軍へということも少なくないですが、高校生の場合は将来を見据えて大事に育てるため、経験や体力を積ませていく方針になることが多いように思います。1次キャンプが打ち上げとなり、対外試合が多く組まれるようになるタイミングで、調整が一任されていたベテランが昇格して、その代わりに若手がふるいにかけられて2軍に行くことはよくあることです。私も15年の楽天を担当していたので、そのタイミングでファーム行きが決まったドラ1君のさみしそうな表情が忘れられませんね…。

 それではそろそろ本題へいきましょう。まずは鹿戸厩舎からです。サウジダービーで初海外遠征に挑むセットアップ(牡、父デクラレーションオブウォー)は、調教のピッチを上げてきました。昨年末からじっくりと乗られてきましたが、今週は横山武騎手を背にしてWコースで併せ馬を消化。鹿戸調教師は「動きはよかったですよ。ずいぶん楽をしてたので、ちょうどいいケイコになったんじゃないかな。このスピードを生かすことができれば、面白いと思います」と、うなずいていました。

 そしてデビュー2連勝で葉牡丹賞を制したトロヴァトーレ(牡、父レイデオロ、母シャルマント)は、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(3月3日、中山)に向かいます。来週中には帰厩する予定で、鹿戸師は「なかなか馬も立派ですし、競馬も上手だしね」と期待は大きそうです。そして若竹賞で外から豪快な差し切りVを決めたルカランフィースト(牡、父イスラボニータ、母ゴージャスランチ)は、1月25日に放牧へ出ており、皐月賞トライアルを使う方向で考えているそうです。

 次は畠山厩舎です。今週のゆりかもめ賞に出走するウインマクシマム(牡、父キタサンブラック)は、上々の仕上がりのようです。今週は美浦・Wコース単走でラスト1ハロン11秒2をマークしていました。畠山調教師に聞くと、「先週もそれなりに負荷をかけているし、折り合い重視みたいな感じで動きは全く問題ない。(ホープフルS12着と)大敗した後ですが、気持ちの方も変に高ぶることなく、うまく初めての距離をこなせれば能力的に引けをとらないし十分にやれる」ときっぱり。距離は長い方が向いているというジャッジのようで、期待の大きい参戦ですね。私のPOGのイチ押しの一頭で、指揮官の「先につながってくれれば」という言葉通りの結果を願っております。

 また先週のセントポーリア賞で、惜しくも首差2着に敗れたポッドテオ(牡、父ジャングルポケット、母ポッドシルビア)は、レース後も大きなダメージはないそうで、次走は2月18日の自己条件の1勝クラス(芝1600M)に引き続きキング騎手で向かう方向です。畠山師は「1回乗ってもらっているのはプラスになると思う」として、今度こそという構えです。ちなみにダービー馬ジャングルポケット産駒の産駒ラスト世代ということでも注目を浴びる同馬ですが、オーナーは母も所有していて、きょうだいはみんな畠山厩舎に預託してもらっているそうです。「そういう意味でオーナーの思い入れは深いでしょう」と指揮官は話してくれましたが、早く2勝目を手にしてほしいところです。また同レースで7着だったコスモエスメラルダ(牝、父ゴールドシップ、コスモリープリング)は、デイジー賞(2月25日、中山)を視野に入れていきます。

 ちなみに今週の新馬戦を除外になってしまったパナマテソーロ(牝、父シャンハイボビー、母ストームツイスター)も、なかなかトーンが高い雰囲気でした。近親には地方交流重賞で5勝を挙げているラプタスがいる血統で、いかにもダートでという感じです。指揮官は「追い切るごとに体は絞れてきて、だいぶ動きは良くなっています」と、手応えを口にしていました。

 そして最後に1週前追い切りの話題へ。もちろんクイーンC(2月10日、東京)に向かうルージュスエルテ(牝、父ハーツクライ)ですね。今週は横山和生騎手を背にして美浦・Wコースで併せ馬を行い、6ハロン81秒4―11秒7を馬なりでマークしました。反応が良すぎるためにメンコ(覆面)も着用して、国枝調教師は「いくらかいいような感じだね。レースでも着けていくことになるかな」と好感触を口にしていました。

 また帰厩してきた堀厩舎のダノンエアズロック(牡、父モーリス、母モシーン)が、報知杯弥生賞ディープインパクト記念に向かうことが今週発表されました。伝統のトライアル戦には、なかなかなメンバーがそろいそうでこちらも楽しみですね。

 それでは今日のところはこのへんで。

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