G1は未勝利ながら写真集や公式ファンブックが発行されるなど、人気の高いメイケイエール(牝6歳、栗東・武英智厩舎、父ミッキーアイル)は、次走の高松宮記念(3月24日、中京)がラストランになることが2月20日、分かった。その後は繁殖生活に入る。
武英調教師は「オーナーサイドとの話し合いで、高松宮記念での引退が決まりました。最後まで彼女を信じて、しっかり仕上げてレースに向かいます」と説明した。
前走の京都牝馬Sはゲートで突進して出遅れたのが響き10着に敗れたが、ここまで重賞を6勝。厩舎の看板として2歳時から長く活躍してきた。トレーナーは「最後なので目いっぱい走ってもらいたい。厩舎的にも(フェブラリーSをペプチドナイルで勝って)いい流れですし、もう一回、頑張ってもらいます」と力を込めた。
デビューから19戦のうち、11戦でコンビを組んできた池添謙一騎手は「あれほどコントロールの難しい馬は、なかなかいないと思います。ただ、そういう面も人気のある要因の一つかなと感じます。ブリーダーズCでアメリカにも連れて行ってくれましたし、G1を取れるポテンシャルを持っている馬。(高松宮記念では)悔いのないレースをしたいです」と話した。