◆ブリーダーズカップクラシック・G1(11月3日、デルマー競馬場・ダート2000メートル)国内最終追い切り=10月19日、栗東トレセン
ケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)と、昨年のBCクラシック2着のデルマソトガケ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎、父マインドユアビスケッツ)が併せ馬で、出国前の最終追い切りを行った。
午前3時15分。まだ誰もいないCWコースに2頭が入場した。松若風馬騎手(レースはクリストフ・ルメール騎手)が乗ったデルマソトガケが先行し、2馬身後ろを坂井瑠星騎手が乗ったフォーエバーヤングが追走して直線で内に入る形。最後は手応えが優勢だったフォーエバーヤングが頭差で前に出た。時計はデルマソトガケが6ハロン82秒0―11秒0、フォーエバーヤングが同81秒6―10秒9だった。
デルマソトガケの生野助手は「しまい強めにサッとやりました。いい動きでしたし、状態は良さそう。前走も状態は良かったけど、今回は一段と気合いが乗ってきています。以前に比べてもパワーアップを感じますし、無事に輸送をクリアしてくれれば」とうなずいた。
フォーエバーヤングの渋田助手は「満足のいく動きで、時計も指示通りです。ラストの動きが良かった。前走を一度使って素軽さが出てきた。待遇がいいからか、馬が海外遠征にいい思い出があるみたい。検疫馬房に入ってからすごく機嫌がいいです。あとは飛行機と42時間の検疫をクリアできれば。2歳の時から腰が緩いところがあったけど、やっと古馬らしくなってきた。デルマー競馬場は直線が短い(約280メートル)のでコースは向かないけど、直線ではヤングの走りをしてくれると思う」と好感触を伝えた。
BC各競走に出走予定の関西馬は、22日に成田空港から出国する予定になっている。