◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)
2004年ゼンノロブロイ以来となる20年ぶりの秋古馬3冠に挑むドウデュースが引退レースを飾れるかに注目は集まっているが、穴候補としてシュトルーヴェ(セン5歳、美浦・堀宣行厩舎、父キングカメハメハ)が面白い。
前2走は2ケタ着順に敗れているが、2走前の宝塚記念は重馬場。前走のジャパンCは5か月の休み明け、スタートで大きく立ち遅れたうえにスローな流れで勝ったドウデュースに0秒8差。敗因ははっきりしている。
今年は有馬記念と同じ距離の2500メートルでG2を2勝。特に前残りの展開となった目黒記念は58・5キロを背負いながら上がり32秒9の末脚で差し切りと中身の濃い勝利だった。
12日の1週前追い切りは、美浦・Wコースで僚馬のダノンベルーガ(5歳オープン)を追いかけて、無理することなく併入。堀宣行調教師は「手応えが良くて、離せば一段階ギアが上がる感じでした。息も良かったです」とコメント。秋2戦目で状態アップも見込めるだけに、好メンバーがそろったが食い込む余地は十分にあるとみている。(浅子 祐貴)