矢作芳人調教師=栗東=が来春、中東へ最大4頭の管理馬を送り出すことが12月24日、分かった。
ジャパンCで2着後、現在は休養しているシンエンペラー(牡3歳、父シユーニ)はドバイ・シーマクラシック(4月5日、メイダン競馬場・芝2410メートル)が大目標になる。その前にカタールのアミールトロフィー・G3(2月22日、アルライヤン競馬場・芝2400メートル)か、サウジアラビアのネオムターフカップ・G2(2月22日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・芝2100メートル)を前哨戦に考えている。「カタールは右回りなのがね。(シンエンペラーは)左回りが得意な馬だから。そういう点を考えながらですね」と矢作調教師は説明した。
ダート6ハロン戦を連勝し、芝のスポーツ報知杯中京2歳Sで3連勝を決めたアメリカンステージ(牡2歳、父イントゥミスチーフ)はサウジアラビアのリヤドダートスプリント・G2(同、ダート1200メートル)で果敢に古馬へ挑戦する。「計算通りにきているよ。ドバイは(古馬との)アローワンスが少ない(3・5キロ)だけど、サウジだと7・5キロもあるんだよ(古馬牡馬59キロ、3歳牡馬52キロ)。少しは勝負にならないかと思っている」と戦略を練る。
東京大賞典に出走するフォーエバーヤング(牡3歳、父リアルスティール)はサウジカップ(同、ダート1800メートル)からドバイ・ワールドカップ(4月5日、メイダン競馬場・ダート2000メートル)への転戦を予定。また、チャレンジCを勝ったラヴェル(牝4歳、父キタサンブラック)は京都記念・G2(2月16日、京都競馬場・芝2200メートル)との両にらみながら、優先出走権を持つネオムターフカップへの参戦も視野に入れている。
先週の段階でJRAリーディングでもトップに立った世界のYAHAGIだが、来年も目が離せそうにない。