◆マイルCS追い切り(14日・美浦トレセン)
馬なりでもスピード感は十分だった。アエロリットは単走で美浦・坂路3位タイとなる50秒9をマーク。自ら騎乗した菊沢調教師は「気分よく走らせることに重点を置いて一切、刺激を加えなかったが力強く駆け上がった。現状では言うことないと思っている」と納得の表情だった。
前走の毎日王冠で牡馬を一蹴。その後は短期放牧に出し、このレースを目標に順調に調整を進めた。「回復具合が早くてホッとした。レースでビシッとやられたことで、やる気のスイッチが入っているが、走ること以外はとても落ち着いて、リラックスしていていい状態」と菊沢師。前走以上の状態で本番を迎える。
京都は昨年の秋華賞(7着)以来だが、菊沢師に不安はない。「距離もコース形態も違うし、1年前は若い繊細な部分やカイバ食いなど心配な面があった」。心身で成長を遂げた今なら、存分に力を発揮できる。(西山 智昭)