オーストラリアのG1、コックスプレート(芝2040メートル)は26日、14頭(4頭が出走取消)によって行われ、ダミアン・レーン騎手が手綱を執った日本調教馬のリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。昨年の香港ヴァーズ(2着)、今年の香港・クイーンエリザベス2世C(3着)に続く3度目の海外遠征で、初の海外G1勝利を挙げた。同じく日本から遠征したクルーガー(牡7歳、栗東・高野友和厩舎、トミー・ベリー騎手)は13着に敗れた。
リスグラシューは2歳時からG1戦線で惜敗を続けてきたが、昨年のエリザベス女王杯で初勝利。今回と同じレーン騎手とのコンビで臨んだ前走の宝塚記念では、牡馬相手に3馬身差の圧勝を演じ、今回は現地でも注目を集めていた。
2着は地元豪州のキャステルヴェキオ(クレイグ・ウィリアムズ騎手)、3着にはニュージーランドのテアカウシャーク(オピー・ボッソン騎手)が入った。
矢作調教師(リスグラシュー=1着)「(3コーナーでは)届かないと思った。かなり厳しいと思っていました。(レーン騎手と)日本に来た時にいい関係を築けたことが、今回につながりましたね。キングストンタウン(1980~82年にコックスプレート3連覇したオーストラリアの名馬)のレースを82年に見て39年、やっとホームタウンに帰ってこられたという気持ちです」