◆第161回天皇賞・春G1(5月3日・芝3200メートル、京都競馬場)
この春、G1予想にチャレンジしている船橋の森泰斗騎手(39)はコラム「タイトな読み」で、令和初の天皇賞・春(3日、京都)の◎をユーキャンスマイルに託した。大阪杯の3連複的中のあと、桜花賞、皐月賞と馬単本線的中と絶好調の地方競馬NO1ジョッキーは、生粋のステイヤーでG1・4連勝を狙う。
長距離戦は乗り手の手腕の違いが出るもの。特に天皇賞・春は特殊なコースで、よりいっそう騎手の腕がものを言う舞台です。また、道中は怒らせないように運ぶ必要があるので、馬の性格も大事なポイントです。
その点を踏まえて、ユーキャンスマイルを本命に推します。前向きすぎず、ほどよい気合乗りで走れますし、折り合いには苦労しなさそうなタイプ。前走はロスのない内にこだわる競馬で、素晴らしい勝ちっぷりでした。岩田康騎手がけがで乗れないのは残念ですが、バトンを受け取ったのは昨年のダービージョッキー、浜中俊騎手。心配ないと思います。
相手はキセキです。前走は痛恨の出遅れで7着でしたが、実力はこのメンバー相手でも1、2の存在。さらに、鞍上は武豊騎手。スタートを決めてマイペースで行ければ、この馬が勝ってもおかしくないですよね。
フィエールマンは、もうワンパンチかな? と感じるレースが続いているうえに、有利とは言えない大外枠。ですが、なんと言っても昨年の優勝馬。有馬記念以来となる4か月半の休養期間で、立ち直っていれば。
内枠を引いたモズベッロ、ミッキースワローも要注意。気難しそうなタイプですが、エタリオウにも注目しています。(船橋競馬所属騎手)
【森泰斗の印】
◎(7)ユーキャンスマイル
○(8)キセキ
▲(14)フィエールマン
★(1)モズベッロ
△(5)ミッキースワロー
△(2)エタリオウ
◆森 泰斗(もり・たいと)1981年1月11日、千葉県生まれ。39歳。足利競馬の所属として98年4月18日騎手デビュー。足利廃止後に移籍した宇都宮も廃止となり、05年から船橋所属。昨年はNAR(地方競馬全国協会)の最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞、ベストフェアプレイ賞の“3冠”を受賞。