今年からS1に昇格した第10回習志野きらっとスプリントが22日、船橋競馬場の1000メートルを14頭(南関東10、他地区4)で争われた。レースは、先行した単勝1番人気のノブワイルド(左海誠)が直線入り口で単独先頭に立つと、そのまま押し切り、昨年に続く連覇を飾った。半馬身差の2着は2番人気のキャンドルグラス(岡部誠)。3着は7番人気のフランシスコダイゴ(本橋孝)だった。4番人気のアピアは競走を中止(右後肢ハ行)した。勝ち時計は58秒5。また、同競走の売得金は6億1988万8500円で、昨年(4億2154万3400円)を上回る売得金レコードとなった。
TUBEの前田亘輝氏の所有馬として知られる同馬は重賞5勝目。なおノブワイルドには、アフター5スター賞・S3(9月8日、大井1200メートル)、オーバルスプリント・交流G3(9月22日、浦和1200メートル)、東京盃・交流G2(10月7日、大井1200メートル)への優先出走権が与えられた。
左海誠二騎手(ノブワイルド=1着)「連覇がかかっていたので何とかしなきゃと思っていた。スタートに気をつけて、馬の力を信じて乗ったが、最後まで良く踏ん張ってくれた。馬はまだ若いのでこれからも活躍できると思う」
小久保智調教師「素直にうれしい。年齢も8歳なので、オーナーとは『今年いっぱいかな』とは話している。JBC(スプリント・11月3日、大井)とゴールドカップ(12月23日、浦和)を最大目標にしていこうと考えている」
岡部誠騎手(キャンドルグラス=2着)「もう少し、ついて行ければよかった。最後、いい脚を使っただけに悔しい」
本橋孝太騎手(フランシスコダイゴ=3着)「出遅れてしまったが、勝負ところで、ハミを取るパワーがあるし、重賞をとれる力はある」
山崎誠士騎手(アザワク=4着)「スピードがあるね。早めに来られなければ、違ったかも」
矢野貴之騎手(ポッドギル=5着)「いい位置につけられたし、4コーナーでは勝つかもと思った」
ノブワイルド 父ヴァーミリアン、母コウエイベスト(父アンバーシヤダイ)。浦和・小久保智厩舎所属の牡8歳。通算35戦13勝(うち中央6戦1勝)。北海道新ひだか町の城地清満氏の生産。総獲得賞金は1億6648万8000円(うち中央900万8000円)。主な勝ち鞍は18・19年オーバルスプリント・交流G3、19年習志野きらっとスプリント・S2、プラチナカップ・S3。馬主は前田亘輝氏。