第127回愛オークス・G1(アイルランド・カラ競馬場、芝2400メートル=8頭立て)が現地時間17日行われ、単勝1番人気に支持されたディープインパクト産駒の英オークス馬スノーフォール(牝3歳、愛国・Aオブライエン厩舎)が2着のディヴァインリーに8馬身半差をつける圧勝劇を演じ、G1連勝を飾った。勝ち時計は2分34秒36(良)。
2戦ぶりにコンビを組んだライアン・ムーア騎手を背に1番ゲートから五分のスタートを切ると、中団のインでじっくりと脚をためた。リズムを重視に追走し、4コーナー手前で合図を受けると、鋭く反応。残り200メートル地点で、力強く抜け出すと独壇場となり、力の違いを見せつけた。ライアン・ムーア騎手は「いいペースの中、彼女はよく頑張ってくれました。馬場がきれいな状態でも、力をしっかりと発揮してくれました」と笑顔を見せた。
英オークスを史上最大の16馬身差で制したディープインパクト産駒は、17年のエネイブル以来となる英愛オークスのダブル制覇を達成。この勝利を受け、英国最大のブックメーカー、ウィリアムヒルでは現地時間17日、スノーフォールが凱旋門賞・G1(10月3日、フランス・パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)で単独の1番人気(4倍)に支持された。
管理するA・オブライエン調教師はレース後、次走について「計画としては、ここを使って、ヨークシャーオークスに向かう事です。秋に備えてですね。今日は本当に強く、素晴らしいレースをしてくれました」と話した。今後無事ならば、ヨークシャーオークス・G1(8月19日、イギリス・ヨーク競馬場、芝2400メートル)で初めて古馬と対戦することになる。欧州の同世代牝馬では敵なしを証明したスノーフォール。今後の動向に更に注目が集まる。