カナダのウッドバイン競馬場は5日に2021年の全日程が終了。木村和士騎手(22)が138勝で日本人ジョッキーとして、カナダで初めてリーディングに輝いた。2位に54勝差をつけての独走で、収得賞金もトップだった。
地元メディアで木村和士騎手は「それは私の夢のひとつでした。タイトルを獲得するには、優れた技術と優れた馬、トレーナー、オーナーからのサポートが必要です。良いサポートをいただいてタイトルを取得することができ、感謝しています」とコメントを出した。
木村騎手は2015年4月にJRA競馬学校騎手課程に入学したが、17年秋に自主退学。ジョッキーの夢を諦めきれず、カナダに渡り、18年5月に北米地域で騎手デビューをすると同年、カナダを中心に104勝を挙げた。
19年4月にはカナダ競馬の年度表彰「ソヴリン賞」の最優秀見習騎手賞を受賞。同9月には日本人騎手として、英国・エリザベス女王所有の馬に騎乗した。なお、19年はカナダでリーディング3位の148勝が評価され、日本人で初めて「エクリプス賞」を受賞(見習い騎手部門)。カナダで着実に成長し、またも快挙を成し遂げた。
同じくカナダが拠点の福元大輔騎手(24)は36勝で、リーディング9位だった。