【こちら日高支局です・古谷剛彦】ホッカイドウ競馬で能力検査 ジャンポケ斉藤オーナーの期待馬も登場

 4月13日に開幕するホッカイドウ競馬は、10日から2歳馬による能力検査(以下、能検)がスタートする。能検に向かう前に、2度のゲート練習を義務付け、2度目の練習の時は、ゲートが開いた後、追い切りを兼ねて速い時計をマークすることが多い。昨年は、2度目の練習週に雪が降り、実戦形式の走りができなかったので、能検初日から直線に向くと、ビシビシ追われる馬が目立った。今年も、札幌や千歳のみならず、日高地方も雪が多い状況で、馬場の高速化は不安を感じつつ、能検初日を迎える。

 今年のホッカイドウ競馬は、JBC2歳優駿と道営記念の1着賞金が500万円アップされる。2歳戦では、フレッシュチャレンジ(新馬)が、開幕から5月19日までの期間は1着賞金250万円、それ以降は220万円となり、55レースが設定される。フレッシュchの中でも賞金の高いスーパーフレッシュchは、開幕週の1100メートルと、5月1週目の1700メートルの2レースが組まれ、1着賞金は300万円で行われる。JRA認定が付与される未勝利戦・アタックchの1着賞金は、20万円アップの120万円となり、35レースが設けられる。

 南関東でも4月デビューが当たり前のようになってきた昨今、早い時期に賞金の高いフレッシュchが組むことにより、馬産地競馬である門別で「最も早い2歳戦」を行うのは、いわば至上命題と言える。ホッカイドウ競馬の能検初日は、2歳馬の進捗状況を比較する上で、南関東はもちろん、中央デビューに向けて育成している牧場関係者の注目度が高い。さらに新種牡馬の産駒なら、その視線はより熱く注がれる。

 午前11時から1~20R(昨年比2レース増)の20競走が組まれ、114頭(昨年比10頭増)が出走を予定している。

 新種牡馬は、レッドファルクス(2R)、インカンテーション(2R2頭、11R、15R、17R、18R)、サトノクラウン(4R)、デクラレーションオブウォー(6R、9R)、ベストウォーリア(6R、14R)、ニシケンモノノフ(7R、11R、13R、17R)、ミッキーロケット(8R、9R)、サトノダイヤモンド(8R)、ゴールドアクター(8R)、サウンドスカイ(9R)、マインドユアビスケッツ(11R)、ビーチパトロール(12R、20R)、シャンハイボビー(18R)の産駒が登場する。

 また、お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二さんの所有馬で、YouTubeでも話題を集めているジャングルポケット産駒のオマタセシマシタ(牝2歳、北海道・田中淳厩舎)は、6Rに出走する。

 昨年、能検初日に1番時計となる48秒9をマークしたスティールルージュは、ユングフラウ賞など重賞3勝の活躍を収めている。10日夕方頃には、ホッカイドウ競馬オフィシャルサイトで能検動画がアップされるので、将来のスター候補を探し出して頂きたい。(競馬ライター)

ホッカイドウ競馬で能力検査がいよいよスタート
ホッカイドウ競馬で能力検査がいよいよスタート
能力検査は実戦さながらに行われる
能力検査は実戦さながらに行われる

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル