◆第26回ドバイ・ターフ・G1(現地時間3月26日・芝1800メートル、メイダン競馬場)
JRA海外馬券発売レースのG1・4競走を含むドバイ・ワールドカップデー諸競走(現地時間26日、メイダン競馬場)は、日本馬のリベンジの舞台でもある。ワールドCのチュウワウィザード(牡7歳、栗東・大久保厩舎)とゴールデンシャヒーンのレッドルゼル(牡6歳、栗東・安田隆厩舎)、ターフのヴァンドギャルド(牡6歳、栗東・藤原厩舎)はいずれも昨年は2着惜敗。その経験をプラスに今年こその決意で挑む。
ヴァンドギャルドが昨年2着に終わったドバイ・ターフでリベンジを果たし、悲願のG1初タイトルを奪取する。
昨年はドバイ、米国、香港と世界を転戦。G1には手が届かなかったが、世界の強豪馬と対戦した経験値を自身の成長につなげてきた。最も惜しかったのがこのレース。直線は馬群の狭いところを割ったが、外から伸びたロードノースに及ばなかった。「昨年も惜しかったからね。いろいろ経験しているのは大きい」と、藤原調教師も4度目の海外遠征となる“ベテラン”に信頼を置く。
20年に富士Sを制した東京と同じ、直線の長い左回りはピッタリな舞台。2月中旬に帰厩後は栗東・CWコースを中心に乗り込まれゲート練習も消化。今月10日にシャフリヤールと併せ、出国直前の13日にもCWコースで3ハロン42秒5―12秒7の鋭い動き。昨年もコンビを組んだバルザローナが手綱を取るのも頼もしい。
2歳時からその素質を高く評価されながら届いていないG1馬の称号。23日の現地での追い切りで状態がピークになれば、大仕事を成し遂げる準備は完璧に整う。