第39回マイルチャンピオンシップ・G1が11月20日、阪神の芝1600メートルで行われる。
府中牝馬S2着以来のソダシ(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、栗東ウッドチップの1週前追い切りでルビーカサブランカ(エリザベス女王杯出走)と併せ、6ハロン79秒5―11秒3。出色の時計をマークした。須貝調教師は「これだけ動けば十分。しっかりやっておきたかったので併せ馬で、いい追い切りができた」と好感触。得意の阪神マイルでG1・4勝目を狙う。
安田記念3着、毎日王冠1着と復調急のサリオス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)が続く。10日の美浦ウッドチップでの1週前追い切りでは古馬3勝クラスを1馬身追走。直線は一杯に追われてラスト1ハロン11秒3(5ハロン66秒7)をマークした。来週の最終追い切りできっちり仕上がりそうな手応え。昨年6着からの巻き返しを期す一戦になる。
昨年、グランアレグリアに肉薄の2着シュネルマイスター(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)はスプリンターS9着以来の一戦。2週前はウインマリリンと併せ、1週前はウッドチップ7ハロンから強い負荷をかけた調整。確実に上向いており、チャンスは十分だ。
富士Sの切れ味が素晴らしかったセリフォス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)。馬格があるタイプだけに56キロはこなせる。
富士S3着は負けて強しのダノンスコーピオン(牡3歳、栗東・安田隆行厩舎)。NHKマイルC覇者で広いマイルコース、特に阪神外回りは最高の舞台だけに、古馬相手に激走があっても。
マイラーズC1着ソウルラッシュ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)、昨年の3着ダノンザキッド(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)、リステッド・谷川岳S、米子Sを連勝し、関屋記念で初重賞制覇を飾ったウインカーネリアン(牡5歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)、毎日王冠2着ジャスティンカフェ(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎)、京成杯AHで重賞Vのファルコニア(牡5歳、栗東・高野友和厩舎)、高松宮記念2着のロータスランド(牝5歳、栗東・辻野泰之厩舎)は距離は問題ないだけに突っ込みも。(大上 賢一郎)