◆第36回香港カップ・G1(12月11日、シャティン競馬場・芝2000メートル=良)
日本を含む3つの国と地域に拠点を置くトップホース12頭が出走して争われ、香港のロマンチックウォリアー(セン4歳、C・シャム厩舎、父アクラメイション)が、ニュージーランド出身でオーストラリアを拠点に活躍する名手、ジェームズ・マクドナルド騎手に導かれ、4連勝で今年4月のクイーンエリザベス2世Cに続くG1・2勝目を挙げた。
4馬身半差の2着は日本のダノンザキッド(北村友一騎手)。5馬身1/4差の3着はニュージーランドのマネーキャッチャー(シルベスター・デソウサ騎手)だった。
他の日本勢も、ジオグリフ(6着=ウィリアム・ビュイック騎手)、ジャックドール(7着=武豊騎手)、パンサラッサ(10着=吉田豊騎手)、レイパパレ(9着=ジョアン・モレイラ騎手)がそれぞれ敗れ、2019年ウインブライト、20年ノームコア、昨年ラヴズオンリーユーに続く日本馬による4連覇はならなかった。
香港勢の優勝は18年のグロリアスフォーエバー以来。
ウィリアム・ビュイック騎手(ジオグリフ=6着)「直線の入り口で少し控えたところ、行く気がなくなってしまいました。まだ3歳なので、これからさらに上積みがあると思います」
木村哲也調教師(ジオグリフ=6着)「着順は残念ですし、応援してくれた人には申し訳ない気持ちです。ただ、彼自身は初めて経験する環境の変化に戸惑いもあるなかで、日ごとに回復を見せ、こちらの環境に慣れていってくれました。彼の頑張りには敬意を表したいと思います」
武豊騎手(ジャックドール=7着)「取りたいポジションが取れませんでした。道中は良かったのですが、直線では反応がありませんでした」
藤岡健一調教師(ジャックドール=7着)「ゲートでイレ込んでしまいました。いい状態でしたが、いつものレースぶりではありませんでした。どこかでG1を取りたいと思っているので、引き続き挑戦したいです」
ジョアン・モレイラ騎手(レイパパレ=9着)「レイパパレにとってベストな走りができませんでした。優勝馬はとても強かったです。乗せてもらって本当に感謝しています」
高野友和調教師(レイパパレ=9着)「馬はよく頑張ってくれました。スタートも決まって内めのいいポジションが取れました。4コーナーの手応えからするともう少し伸びてくれるかと思ったのですが、ほかの馬の方が上回った感じです」
吉田豊騎手(パンサラッサ=10着)「スタートはあまり良くなかったものの1コーナーから行けたので、そこからはこの馬らしくハミを取って行けるかと思いましたが、取って行けませんでした」
矢作芳人調教師(パンサラッサ=10着)「らしさがありませんでした」