JRAは27日、第1回関東定例記者会見を開き、さらなる暑熱対策として11時30分から15時までの3時間半、レースを一時休止して人馬の安全確保を強化する方針であることを発表した。期間は来年7~8月の新潟競馬場、札幌競馬場の2場開催中、新潟競馬場での実施を検討している。
プランとしては1Rの発走時刻を9時30分頃に設定し、11時30分までに5Rまでの5競走を実施。その後に休止時間を3時間半設け、15時頃からレースを再開する。18時30分までに残りの6~12Rを実施するが、その際、準メインとメイン競走は、現在の15時~15時45分に据え置く。残る特別レースの配置などは今後検討していく。競走部の高松知之番組企画室長は「実施するという前提で動いている」と話した。
暑熱対策としてはすでに装鞍所の集合時間の5~10分短縮、出張馬房のエアコン設置などに取り組んできた。動物愛護の観点や、スポーツ界での対策なども参考に、人馬の安全確保を最優先に今後も取り組んでいくという。