◆第66回阪神牝馬S・G2(4月8日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重)
第66回阪神牝馬S・G2は6番人気のサウンドビバーチェが勝ち、ヴィクトリアマイル(5月14日、東京)への優先出走権を獲得。3連単は100万円を超える決着となった。
初コンビでも息の合った完璧なエスコートだった。サウンドビバーチェはラスト100メートルで逃げるウインシャーロットを競り落とすと、後続の追撃も許さない。浜中は「予想通りの展開でした。折り合いもついて、これならと思った」と6番人気の伏兵での勝利に会心の表情。2、3着にも人気薄の2頭が突っ込み、3連単が100万円超えとなった大波乱のレースで堂々の主役になった。
昨年はオークスで発走直前に放馬し、まさかの競走除外。秋華賞でも返し馬で鞍上を振り落とし、ヒヤリとさせた過去を持つ。高柳大調教師は「理想的な競馬でしたね。(馬場入場の際に)馬を逃がさないように気をつけた」と笑顔の中にも、ほっとした様子をみせた。次走は優先出走権を得たヴィクトリアマイル(5月14日、東京)。重賞初制覇で軌道に乗った“おてんば娘”の今後から目が離せない。(山下 優)
◆サウンドビバーチェ 父ドゥラメンテ、母スクービドゥー(父ヨハンクライフ)。栗東・高柳大輔厩舎所属の牝4歳。北海道浦河町・三嶋牧場の生産。通算10戦3勝。総獲得賞金は9844万5000円。重賞初勝利。馬主は増田雄一氏。