◆第83回皐月賞・G1(4月16日、中山競馬場・芝2000メートル)
【共同通信杯=レースA】最初の4ハロンが47秒7(1ハロン平均11秒93)、残り5ハロンは59秒3(同11秒86)。緩急の差が小さければ、瞬発力より速力の持続が求められる。
この流れにフィットしたのが、息の長い末脚が武器のファントムシーフ。発馬直後から先行態勢を築き、途中から逃げた2着タッチウッドを残り100メートルでかわすと、余裕で後続の追撃を振り切った。ラスト3ハロン34秒0がメンバー中6位でも、首位の座は安泰だった。
皐月賞は近4年、前後半5ハロンが
▽19年=59秒1―59秒0
▽20年=59秒8―60秒9
▽21年=60秒3―60秒3
▽22年=60秒2―59秒5
総じてイーブンペース。出走馬70頭中、上がり3ハロン33秒台をマークした馬は2頭(22年3着ドウデュース=33秒8、12着マテンロウレオ=33秒9)にとどまる。
この組と本番の舞台はコース、距離、回りが異なるが、今年は“プレ五輪”のように映る。