東西のトライアルが終わった。2レースで優先出走権を取った6頭中5頭が前走から約2か月以上空いていた馬で、さらに4頭が春に重賞で連対していた馬。今年は上り馬より実績馬、という構図を例年以上に強く感じる。
現時点で桜花賞馬のステレンボッシュが中心だ。牝馬2冠を狙ったオークスこそ2着に敗れたが、【3300】の安定感は屈指の存在。前走後は早々と、ここ一本に照準を絞ってきた。過去6年で勝ち馬5頭がオークスからの直行組。近年のトレンドに乗ったローテ、このレース3勝を挙げる国枝調教師の手腕も込みで、改めて2冠を期待したい。
そのオークスで頂点に立ったチェルヴィニアも当然、有力候補。実績組でもクイーンズウォークやボンドガールは先述の2頭にない使ってきた強みが魅力だ。あとはレガレイラ。この日は5着に敗れたが、後方から外、外を回ってはどうしようもない馬場ではあった。出走なら、まだ見限れない。(山本 武志)