【オールカマー・松末の特注馬】素質馬レーベンスティールは成長著しい 田中博調教師「バランスが良くなった」

レーベンスティール
レーベンスティール

◆第70回オールカマー・G2(9月22日、中山競馬場・芝2200メートル)=1着馬に天皇賞・秋への優先出走権

 6月のエプソムCの覇者レーベンスティール(牡4歳、美浦・田中博泰厩舎、父リアルスティール)は、休み明けでも素直に信頼できる。

 前走は59キロを背負う厳しい条件だったとはいえ、道中7番手で構え、直線は上がり3ハロン33秒7の切れ味で後続に2馬身の決定的な差をつけ、役者の違いをみせた。本格化はもう少し先かもしれないが、G1級の器と見ている逸材が、能力の片りんを見せつつあるのは心強い。

 3か月ぶりの実戦だが、美浦トレセンに帰厩し、追うごとに動きが良化してきている。1週前追い切りでも3頭併せの最後方から追走し、直線は馬なりのまま6ハロン82秒2―11秒5で併入した。田中博調教師も「左右のバランスが良くなってきて、動きの質も良くなってきた」と及第点を与えている。

 ワンターンの9ハロンなどの競馬で強さを見せるが、同じ中山・芝2200メートルだった昨年のセントライト記念では皐月賞馬のソールオリエンスを撃破しており、舞台に不足はない。素質に成長力を加え、大舞台への足がかりをつくるとみる。(松末 守司)

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