フランスで2勝を挙げた田口貫太騎手が栗東で調教再開 髪も伸びて精かんに「バリカンも持って行ってなくて」

フランスから帰国した田口貫太騎手(カメラ・玉木  宏征)
フランスから帰国した田口貫太騎手(カメラ・玉木  宏征)

 7月末からのフランスでの武者修行を終えた田口貫太騎手(20)=栗東・大橋勇樹厩舎=が18日、栗東トレセンで調教を再開した。17日朝、羽田空港に到着し「時差ボケはありません」と元気いっぱいだ。

 フランスでは4つの競馬場でレースに騎乗し、5戦2勝。帰国直前の現地時間9月15日にロワイヤン競馬場で2鞍に騎乗した。サクラチャンに騎乗した3Rの一般レース(芝2900メートル=7頭立て)で海外初勝利をマークすると、5Rの一般レース(芝1600メートル=11頭立て)もワッサーファルブで勝利。騎乗機会2連勝を決めた。「乗せていただいた馬は全部、日本人オーナーでした。(受け入れ先の)小林智調教師には本当に感謝しています」と目を輝かせた。

 トレードマークの丸刈り頭は数センチ髪が伸び、顔つきも精かんになった。「バリカンも持って行ってなくて。『坊主』って何て言うんだろうと思って、グーグル翻訳して見せたら『ん?』という顔をされました(笑い)。(フランスでは)坊主という概念が無いんでしょうか?」と文化の違いを体感。週末のレースまでにはスッキリ散髪して心機一転、フレッシュな気持ちで臨むつもりだ。

 師匠の大橋調教師にはレースごとに動画を送った。この日の朝、約2か月ぶりに顔を合わせて「けが無く帰って来て良かったな」と迎え入れてくれたそうだ。「すぐに変わるとかはありませんが、馬のしつけの違いなど吸収できたことが多いです。フランスの方は2か国語しゃべれるので、英語をしっかり勉強したいです。快く送り出してくださったみなさまに恩返しをしたい」と力を込めた。

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