【ヴィクトリアマイル】スターズオンアース「三度目の正直」決める 左回りの東京替わりはプラス

惜敗続きにピリオドを打ちたいスターズオンアース
惜敗続きにピリオドを打ちたいスターズオンアース

◆第18回ヴィクトリアマイル・G1(5月14日、東京・芝1600メートル)

 第18回ヴィクトリアマイル(14日、東京)に、スターズオンアースは昨年のオークス以来の勝利を目指して登場。東京本紙予想担当の西山智昭記者が昨年の2冠牝馬に迫った。

 秋華賞が0秒1差の3着で、大阪杯は鼻差の2着。スターズオンアースの近2走は負けて強しの競馬ではあったが、1番人気に応えられなかったのも事実。今回もソダシと1番人気を争うことが予想されるなか、「二度あることは三度ある」ではなく、「三度目の正直」の結果になるとみている。

 ここ2戦の敗因はスタート。高柳瑞調教師は「ポジションが後ろになって厳しい位置取り。接戦まで持ち込めたのは馬の能力かな」と振り返った。今回も後手に回る可能性はあるが、決定的に違うのがコース形態。近2走の舞台、阪神内回りの2000メートルは最初のコーナーまで325メートルで、直線は356.5メートル。対して東京マイルはワンターンでコーナーまでが542メートルで、直線は525.9メートル。序盤のばん回も、最後の追い上げも好転する。

 東京替わりは左回りというプラス要素も加わる。「右回りでも平気で走ってきますけど、若い頃はもたれがあったし、左回りの方が得意かなと思っています」と高柳瑞師。実際、この馬のベストパフォーマンスはオークスだし、輸送の負担も軽減される“ホーム”で戦えるメリットは大きい。

 4戦ぶりのマイル戦となるが、個人的に東京・芝1600メートルは有利不利が少なく、強い馬が実力を存分に発揮できる舞台だと思っている。距離実績はG1勝ちも含めて〈3〉〈2〉〈2〉《1》着と申し分ないし、そもそもデビューから一度も馬券圏外がない実力馬。20年アーモンドアイ、21年グランアレグリアのように圧勝しても驚かない。(西山 智昭)

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