◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル)
いまだG1未勝利のソウルラッシュ(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎、父ルーラーシップ)だが、能力はG1ウイナーたちに決して見劣らない。近4走は勝ち星に恵まれていないが、どれも敗因がハッキリ。まず、昨年の安田記念は直線で進路がなくなり全く脚を伸ばすことができす参考外と言っていい。続く富士Sはセリフォスとの3キロの斤量差に泣いた。マイルCSでは終始外を回らされる厳しいレースで、前走の読売マイラーズCは約5か月の休み明け。全て力負けではない。
ローテも好感が持てる。昨年はこのレースの前に2度使い、本番でおつりがなかった。その反省を生かしてか、今年は年が明けてまだ1走だけ。その仕上げもここを見据えて緩めだった。昨年より上の状態で臨めることは間違いない。
また、週末の雨予報もプラスだ。昨年の春興Sでは重馬場の中、2番手から楽に抜け出しウインシャーロットに2馬身差つける快勝。その前の稍重で行われたクリスマスCでは同馬に半馬身差だったことを思えば、より湿った馬場で力を増したと言える。
ローテ、天候と全てが好条件の今回、G1馬10頭が相手でも十分にタイトル奪取のチャンスはある。