◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル、良)
G1馬10頭が名を連ねた春のマイル王決定戦は18頭で争われ、戸崎圭太騎手が騎乗した4番人気のソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎、父キズナ)が直線差し切って連覇を達成した。前走のヴィクトリアマイルに続く連勝でG1・3勝目。連覇はヤマニンゼファー(92、93年)、ウオッカ(08、09年)に続く史上3頭目。勝ちタイムは1分31秒4。
2着には3番人気のセリフォス(ダミアン・レーン騎手)、3着には1番人気のシュネルマイスター(クリストフ・ルメール騎手)が入った。
西村淳騎手(ガイアフォース=4着)「ゲートは前回より出てくれました。この子の競馬をして、最後までいい伸びをしてくれていましたし、状態はすごいよかったです。いつかどこかで大きい舞台を一緒に勝ちたいです」
横山和夫騎手(レッドモンレーヴ=6着)「ゲート内はこの馬なりに、まだ危ういところはありますが、我慢してくれたのは一番よかったです。勝ち馬の後ろがとれて、直線を向いた時の雰囲気も良く、オッという感じはありましたが。G1で内容のあるレースだったと思います」
三浦皇成騎手(ウインカーネリアン=8着)「ゲートは相変わらず立ち上がるような感じをみせていましたけど、スタートはいいタイミングで切ってくれた。自分の競馬を心がけました。早めにこられる厳しい形でしたが、よく頑張ってくれました」
松山弘平騎手(ソウルラッシュ=9着)「今回はスタートから、あまり進まず、ラストももっと伸びてくる馬なのに、今日は直線で思った以上に苦しくなってしまいましたね」
岩田望来騎手(イルーシヴパンサー=10着)「ゲートをすごくいい感じで出られて、前に勝ち馬がいたので、それを見ながらレースをしました。直線で囲まれて思ったより伸び切れなかったですが、ひとつかみ合えばここでもやれる感じはありました」
昆貢調教師(マテンロウオリオン=11着)「結果的に今日は前に有利な展開になってしまったね。いろいろ経験できているし、こういうメンバーでもチャンスがあるという手応えをつかめた。またコツコツやっていきたい」
浜中俊騎手(カフェファラオ=12着)「外からかぶされるとよくないということで、ポジションをとっていきました。思ったような位置がとれました。早めに先頭に立つくらいの仕掛けでと言われていて、直線に入ってゴーサインを出しました。(近くにいた)ソダシよりも手応えがよかったくらいで、オッと思ったんですが、最後は芝馬のスピードに負けました」
ミルコ・デムーロ騎手(ダノンスコーピオン=13着)「うまくいったし、すごく状態はよかったですけど、直線は伸びなかった。よく分かりません」
内田博幸騎手(シャンパンカラー=14着)「斤量が軽かったので、無理せずいい位置につけられました。3コーナーからの形もよかったが、4コーナー手前で肩ムチ入れても反応がなく、ちょっと手応えがなくなってしまった。まだ3歳馬だし、ひと夏を越しての成長を期待したいです」
池添謙一騎手(メイケイエール=15着)「この枠があたったので、ゲートを出られればハナにいくというプランを先生(武英智調教師)と話していたんですけど、ちょっと上に出てしまいましたね。馬込みにいれて我慢して、かかってはいましたが、暴走しているわけではなく、割と我慢はできていたと思います。それだけに最後は直線で伸びてほしかったんですけどね。ちょっと最近のレースぶりとか調教内容とか、パターン化してしまっている感じで、ちょっと気持ちが向いていない。エンジンがかかりそうなところで、途切れてしまいそうな感じはしましたね」
横山武史騎手(ナミュール=16着)「前回と馬場差はあると思いますが、返し馬の雰囲気はすごくいい感触でした。間隔は詰まっていましたけど、こういういい状態で出走させてくれた陣営には感謝をしたいですね。今回はメンコ(覆面)を外すという工夫をしてみました。道中の感触もよかったですけど、直線で不利を受けて、ちょっとレースになりませんでしたね」
丸田恭介騎手(ナランフレグ=17着)「馬の感じはよかったし、頑張ってはいるんですけれども、全体的に時計も速かった。厳しかったです」