◆第73回安田記念・G1(6月4日、東京競馬場・芝1600メートル)
勝利で送り出せなかった。ソダシは好位からの追走で直線なかばまで踏ん張ったが、最後に脚いろが鈍り7着。初コンビの川田は「とてもリズム良く、4角の手応え以上に、最後まで走りきってくれました」と振り返った。
担当の今浪厩務員は今月末で引退。初めて白いネクタイを締めた“ラストラン”だった。パドックではファンから「ありがとう」や「ご苦労さま」の声がかけられ、発走前はゲート入りを少しごねるソダシをしっかり誘導。レース後は悔しさをにじませつつも晴れやかな表情で引き揚げた。
「これで今浪さんと最後のG1になると思うが、真っ白な馬を最後まで丁寧によくみがいてくれた。お疲れさまですと言いたい」とねぎらった須貝調教師。同厩務員の口癖でもある「まずは無事に」戻ってきた白毛のヒロインは、再びターフで強い姿を見せるはずだ。